miagolare

お気に入りの雑貨・文房具集めました。

理想のA5ノート探し*ツバメノート

ずっと変わらない、クラシカルな大学ノート。

ツバメノート A5 H40S

学生時代は主にB5サイズのノートを使っていました。社会に出てからはいつの間にかA5サイズのノートを使うことが多くなりました。

小さなスペースしかなくても広げられ、かつメモ帳に比べたらと書くスペースがあるA5のサイズ感がしっくり来たようです。

そこで色々なメーカーから発売されているA5サイズのノートの中から、気になるノートを使ってみようという試みを始めようと思います。
選ぶ基準は「デザインが素敵・基本数百円で買える・主に横罫」です。
--- デザインはただの好みです。ガシガシ使いたいのでお値段は大事です。方眼メインの方には参考になりません。

まず最初のA5ノートは、ツバメノート株式会社さんの「ツバメノート A5サイズ」です。

 

ツバメノート A5 H40S

ツバメノート A5 H40S

最初からテッペンが出てしまったという気もしなくはないですね。1947年(昭和22年)発売の、THE 大学ノートという風格が漂うツバメノートです。
クラシカルなデザインがとても素敵です。もうちょっと背景を考えるべきでしたね。

ノートの基本情報です。

サイズ A5(148×210㎜)
種類 横罫
罫線 7mm
行数 24行
枚数 40枚
価格(税抜) 180円

私は字が大きめなので、罫線が7mmの方が使いやすいです。ガシガシ使える価格帯ですし、ツバメノートは糸綴じなので丈夫で長持ちします。

 

ツバメノート A5サイズのラインナップ

ツバメノート A5 H40S

ツバメノートは中紙の枚数のバリエーションが豊富で、A5サイズだけで6種類あります。

品名 品番 枚数 価格(税抜)
H30S H2001 30枚 160円
H40S H2002 40枚 180円
H50S H2003 50枚 220円
H60S H2004 60枚 280円
H80S H2005 80枚 350円
H100S H2006 100枚 400円

品名を見れば、ノートの枚数が分かる仕組みになっています。 便利ですね。背クロスに金色の箔押しがされているので、この部分を見て確認しましょう。
--- この箔押しがカッコイイ。

罫線等は全て同じです。

背見出しはH50S~H100Sについており、H100Sは最初にインデックスページがあります。またH100Sは縦が205mmと5mm小さいです。

ちなみにですが、WがB5HがA5です。これは創業者である渡邉初三郎さんのイニシャルに由来しています。

この記事ではA5サイズにスポットを当てていますが、ツバメノートにはB5やA4などのサイズもバリエーション豊かに販売されています。

ツバメノート株式会社

 

ノート1枚あたりの価格と書ける面積

H30S~H100Sのノート1枚あたりの価格と、書ける面積を調べてみました。

品名 枚数 価格 1枚の価格 書ける面積 ㎡
H30S 30 160 5.3 1.8648
H40S 40 180 4.5 2.4864
H50S 50 220 4.4 3.108
H60S 60 280 4.7 3.7296
H80S 80 350 4.4 4.9728
H100S 100 400 4 6.068

※価格は小数点第2位以下切り捨て

1枚あたりの価格だと、H100Sが一番お安いですね。一番枚数の少ないH30Sが一番割高です。
ノートも他の商品と同じなのですね。

30と40どっちを買おうかな、80と100どっちを買おうかなと迷った時の一つの指標にしていただければと思います。

 

ツバメノートの書きやすさ

ツバメ中性紙フルース

ツバメノートの中紙には「ツバメ中性紙フルース」という筆記用の最高品質の紙が使われています。

ツバメ中性紙フルースには、
とにかく書きやすい
滲みにくい
目が疲れにくい
長期保存が可能
JIS規格を超える厚さ
といった強みがあります。

このフルース紙がとても書きやすいんですよね。シャーペン・ボールペンのどちらでもサラサラと書けます。万年筆とも相性が良いです。
質感もツルツルしすぎていないところがまた良いですね。

蛍光塗料を使用しておらず、目が痛くならない白色をしています。
また中性紙というのは長期保存が可能で、虫さえ食わなければ一万年保存出来るそうでう。

ツバメノートの裏表紙に「このノートの中紙はJISを超越した81.4g/㎡を使用しています。」と書かれています。

81.4g/㎡というのは坪量(1㎡あたりの用紙1枚の重量)を表しています。JIS規格では、一般的なノートの坪量は「75g/㎡」です。
ツバメノートは規格を超える「81.4g/㎡」ですので、一般的なノートより厚いという特徴があります。

一般的なノートの上質紙でも、鉛筆やボールペンで書く場合は問題ないのですが、万年筆で書くと滲んでしまうことがあるので、万年筆を使う場合はフルース紙がおすすめです。

 

罫線が凄い

書きやすい中紙に加えて、私はツバメノートの薄すぎず濃すぎない罫線が好きです。

幅の広さも程よいですし、紫がかったグレーのような色合いがいい感じに筆記の手助けをしてくれます。

あくまで好みですが、罫線というのは存在に気が付かないくらいがちょうど良いです。
「ほら!私!線なの!」と主張が強い罫線だとどうも書きにくくて、書いた文字と線の色が同化してしまって読みにくいというのもあります。

罫線があるということを視覚にはちゃんと入っているけれど、線を意識しないで書ける罫線が理想です。

これはツバメノートについて調べてわかったことなのですが、ツバメノートの罫線は「罫引き」(又は 罫引)という技術で引かれています。

この手法について、「コンランも認めたツバメノート フールス紙の魅力」という記事に書かれていました。

この罫線は通称『罫引き』と言われるもので、製本される前の紙に何本のペンがついた機械でザーと線を引いて作られている。今ではこの罫引きができる会社も東京で1~2社くらいしかないそうだ。

ツバメでは、この罫引きの線をあえて水性インクにしている。これは、万年筆などの水性インクで書いても罫線の上でインクをはじかないようにするためなのだ。確かに、たまに罫線に自分の書いた文字がはじかれてしまうことがある。ツバメの書き味へのこだわりはこんな細かなところまで徹底されている。

現在はオフセット印刷で罫線を印刷するノートが多く、オフセット印刷というのは油性なのでインクをはじいてしまうそうです。
ツバメノートは、ものすごく細かいところまでこだわって作られているんですね。

 

ツバメノートの歴史がユニーク

高品質であり、1947年(昭和22年)発売というロングセラーノートであるツバメノートの歴史を調べてみると、ユニークすぎてそれネタじゃないの?と思える逸話が出てきました。 

社名の由来がネタっぽい

先程も引用した「コンランも認めたツバメノート フールス紙の魅力」や「ツバメノート株式会社 -本物をつくり続けて70年。」といった記事に書かれていた社名の由来を読んで「本当かよ!」とツッコまずにはいられませんでした。

1936年(昭和11年):渡邉初三郎商店として創業。当初は文具の卸売業。

1946年(昭和21年):オリジナル製品を作ろう!と多くの人に使ってもらえるようにノートを作り始める。

ここまではまぁ普通ですが、ここからが普通ではありません。

「当時、会社に『燕さん』という、ものすごくイケメンの営業がいたんです。あまりにもカッコいいから、営業先でもお客さんが『ツバメさんのノートちょうだい!』ってキャーキャーいっていたそうです。それを見たじいちゃんが、『ツバメ、ノートか……』って思いついて(笑)。当時は特急つばめ号(※戦後初の国鉄特急)も話題になっていたし、ツバメって名前も悪くないなって思ったらしくて。それで、従業員の名前をノートにつけて、それを社名にしちゃったんです」
ツバメノート株式会社 -本物をつくり続けて70年。

ネタだよね!?と言いたくなります(笑) ツバメノートにこんな面白い誕生秘話があったとは!笑

記事内の「じいちゃん」というのは、創業者である渡邉初三郎さんで、このお話をしてくれているのは、現在の社長である渡邉一弘さんです。

 

表紙のデザイナーネタっぽい

ツバメノートと言えば、クラシカルな表紙のデザインがとても素敵です。 このデザインはツバメノートが誕生した時からほとんど変わっていません。

さて、この表紙をデザインした人は誰でしょうか?

答え「通りすがりの自称占い師

もうね、燕さんを超えるインパクトです(笑)

ある日、通りすがりの「占い師」を名乗る人物が店に飛び込んできて、こういいます。「この建物が光り輝いて見えた。ここは何のお店ですか」。ノートを作っていることを知ると、占い師は「自分はデッサンもできる。デザインを描いてくるので見てくれないか」と頼み込んだのだとか。

「出来上がったデザインを見て、『ああ、これならいいよ、買う』って、じいちゃんが判断したそうです。どこの誰かも、連絡先もわからないし、幻の占い師なんですよ。普通の人が聞いたらびっくりするような話ですよね(笑)」
ツバメノート株式会社 -本物をつくり続けて70年。

え、それ採用しちゃうの!?と思いますし、なんでしょう、じいちゃんの決断力が半端ないですよね。

このエピソードについては、 「ツバメノート : これ、誰がデザインしたの?」にも書かれていました。

 

ちなみにスポンジのキクロンにも似たようなエピソードがあります。

パッケージに描かれているキクロンおばさんという女性を描いたのは、創業者のもとを訪ねて来た「謎の画家」です。

「売上を3倍にしてあげよう」と言って訪ねて来たそうで、社内資料にも記録が残っていないとのことです。

ロングセラー商品には思わず笑ってしまうような逸話があるんですね。

ツバメノートは風格漂うカチッとしたイメージの商品だったのですが、その背景にはとんでもなくキャラクターの濃い「じいちゃん」がいました。

 

ツバメノートの買えるところ

実店舗

全国の文房具取扱店。H30S~H100S全てが揃っているお店があるかどうかは不明です。

インターネット

Amazon楽天Yahoo!ショッピングWowma等で購入可能です。

 

おまけ

記事内に出てきたなんだかよく分からない用語を調べました。

坪量(つぼりょう)

坪量とは洋紙、及び板紙1m²当たりの重量のことです。
「g/m² 」で表示します。
坪量は紙の重さに関する元となる数値です。
米坪(べいつぼ)、メートル坪量などと呼ぶこともあります。
坪量・連量(重さ・厚さ・束)|紙の規格:紙の基礎知識|紙を選ぶ|竹尾 TAKEO

 

中性紙

インクのにじみ止めに、炭酸カルシウムなどの中世のサイズ剤を使った用紙。紙の劣化を防ぎ、長期保存が可能
デジタル大辞林

 

フルース紙の由来

フールス紙のルーツはイギリスの「フールスキャップ」という紙で、
もともと"道化師帽"の透かしが入っていたため、こんな名称になったと言われています。
日本に輸入され始めたのは明治時代で、万年筆での書き味が滑らかで、
吸取紙を必要としないほどインクの吸収が良く、しかも裏ヌケしない、
筆記適正の良い紙だったそうです。 
紙名手配-フールス紙

 

商品情報

品名:H40S
品番:H2002
サイズ:A5(148×210㎜)
メーカー:ツバメノート株式会社
価格(税抜):180円
JANコード:4968796122114
原産国:日本

 

SUZURI内Pop-Hanaへジャンプ