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お気に入りの雑貨・文房具集めました。

容器が可愛いヤマト糊 [ ヤマト株式会社 ]

青いボトルと黄色いキャップ、ロングセラーのでんぷん糊「ヤマト糊」の容器が可愛いです。

ヤマト糊 でんぷん糊 [ ヤマト株式会社 ]

糊と言えば、日本にはヤマトさんとフエキさんという2大ブランドがあります。どちらの商品も使ったことがあるという方が多数はなのではないでしょうかね?

以前フエキさんの幼稚園児が使う糊が可愛いという記事を書きました。ヤマトさんのでんぷん糊もデザインも負けず劣らず可愛いです。

ヤマトさんと言いますと「アラビックヤマト」のイメージが強かったのですが、お店で見つけたヤマト糊がなんともレトロで可愛かったです。

 

ヤマト糊

ヤマト糊 でんぷん糊 [ ヤマト株式会社 ]

青と黄色が可愛いでんぷん糊です。

小さい方がP-70(70g)、大きいほうがP-380(380g)です。真ん中にP-220(220g)もあります。
小さい方はロフトさんで、大きい方はホームセンターで購入しました。でんぷん糊を大量に使う生活をしているわけではなく、パケ買いです。

長く愛されているロングセラー商品で、学校で使われているのはもちろん、老人ホームでの工作でも使用されているそうです。あと製版屋さんでも使われているようです。
つまみ細工用のヤマト糊も販売されていますので、お子さんからプロフェッショナルな方まで幅広く使われていますね。

 

P-70(70g)

ヤマト糊 でんぷん糊 [ ヤマト株式会社 ]

一番小さいP-70です。高さ4cmくらいで、コロンとしていて可愛いです。

 

P-380(380g)

ヤマト糊 でんぷん糊 [ ヤマト株式会社 ]

ビッグなP-380です。高さは7.4cmほどです。このずっしりとしたデカさも可愛い。

 

ヤマト糊 でんぷん糊 [ ヤマト株式会社 ]

キャップにはヤマトさんのマークが入っています。

ヤマト糊が発売された当時、

「これを日本一の糊にしたい」「商売が大当たりしますように」という願いを込め、製品の蓋に“矢が的に当たる”当たり矢マークを刻印した。名付けて「ヤマト(矢的)糊」。
ヤマト糊 ニッポン・ロングセラー考 - COMZINE by nttコムウェアより

と名付けられ、そのまま社名にもなりました。
--- 旧国名の大和という意味もあるそうです。

ちなみにですが、キャップの裏にはヘラが付いており、手を汚さずに糊をすくうことが出来ます。

 

ヤマト糊の可愛さ 

フエキさんの糊はどうぶつやひまわり等可愛らしい見た目をしています。それに比べるとヤマト糊は、どちらかと言うとシンプルなデザインです。

しかし角が丸いボトルの形や手触り、小学生が被る帽子のようなキャップ、青と黄色の組み合わせ、凸なヤマト糊の商品名などが可愛い。
--- この文字をボコッとさせる加工の名前が分からず、表現がめちゃくちゃです。

なんなんでしょうね。この可愛さは。フエキさんの商品とは可愛さの種類が異なっています。

ヤマト糊にはボトルだけでなくチューブタイプも販売されています。チューブタイプもレトロで可愛いです。

 

この商品の買えるところ

実店舗

文房具屋さんや文房具売場で販売しています。ただ全てのサイズが販売されているかどうかは分かりません。

インターネット

主要ショッピングサイトで購入可能です。

P-70:Amazon楽天Yahoo!ショッピングWowma

P-380:Amazon楽天Yahoo!ショッピングWowma

 

ヤマト株式会社とヤマト糊の歴史

ヤマト株式会社の歴史はヤマト糊が誕生したことから始まります。

ヤマトの創業者である木内弥吉氏は、もともと両国の薪炭商。炭を小分けする袋貼りが日課だったが、当時の糊は主に米などのでんぷんを水で似たものだったので、すぐに腐ってしまう。困ったあげく、防腐剤入りの糊を自ら製造。「腐らない、保存がきく、よい香りがする(現在は無香料)」ということが評判になると、木内氏は大八車に糊をのせ、会社や学校への行商を開始。これが「ヤマト糊」のはじまりである。
『まだある。今でも買える"懐かしの昭和"カタログ~文具・学校編 改訂版~』より

さて、この時西暦何年でしょうか?

答えは1899年(明治32年)です。まさかの明治です。

当時はだんだん粘性が低下していってしまうという問題などもありましたが、品質改良を重ねて徐々にシェアを獲得していきます。

今年で120歳を迎えるヤマト糊にも存続のピンチはあったそうです。と言いますか、そういったピンチを乗り越えてきたからこそ、120年の歴史があるんですよね。

戦時中、食料が配給性になり、米などのでんぷんを使用することが出来なくなりました。でんぷん糊なのに、でんぷんがない。

そこで植物の球根からでんぷんを抽出して作ったそうです。製法もこれまでの加熱して糊を作るのではなく、

化学的な処理によって非食品でんぷんを混合させる技術
ヤマト糊 ニッポン・ロングセラー考 - COMZINE by nttコムウェアより

冷糊法(れいこほう)」を開発します。

ピンチを乗り越えたヤマト糊は、戦後の高度経済成長ででんぷん糊の需要は増え、オフィスだけでなく、家庭での障子張り、子供の工作などなど様々な用途で利用されました。

 

主成分はでんぷんということは変わっていませんが、現在はタピオカのでんぷんを使用しています。

もし口に入れてしまっても問題なく、非常に安心して使える安全性の高い糊です。

安心なら小麦粉でも良くない?と思います。
これは、近年小麦アレルギーの人が増えていることから、あえて小麦のでんぷんは使用していないそうです。

小麦アレルギーの方も安心して使えますね。

だからと言ってわざわざ食べなくてもいいと思います(笑)
Twitterで「ヤマト糊 おいしい」と検索するとツイートがヒットするというのはどういうことでしょうか?笑

 

ヤマト糊のパッケージ

明治に発売されたヤマト糊の容器はガラスでした。

戦時中にガラスが手に入りにくくなった時には陶器にしたこともあったそうですが、昭和30年代頃まではガラス容器だったそうです。

チューブ入りのヤマト糊が誕生したのは1952年(昭和27年)です。現在のチューブとは違う、白と赤のパッケージでした。
現在のチューブになったのは1956年(昭和31年)です。

ボトル型が誕生したのは1958年(昭和33年)です。この時ヘラは側面につけるタイプでした。
そして1983年(昭和58年)に現在のボトルになりました。

 

ボトルのヤマト糊は2017年にアジアを対象する、優れたパッケージデザインに贈られる「Topawards Asia(トップアワードアジア)」を受賞しています。
Yamato Glue Bottle — Topawards Asia

アジア全体で見ても、ヤマト糊のデザインは素敵なんですね。

ここはサラッと書いていますが、容器の変遷について、詳しくは下記の記事に書かれていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

ヤマト糊 ニッポン・ロングセラー考 - COMZINE by nttコムウェア

 

おわりのつぶやき

チューブタイプがボトルの前というのは意外ですね。

4代目社長である長谷川豊氏によりますと、ボトルの容器はほぼ変わっていないそうですが、中身は絶えず品質改良されているとのことです。

AmebaTVの番組のインタビューでお話されていた社長の言葉に、ものすごく説得力がありました。

伝統というのは革新の連続

カッコイイ!!

 

商品情報

商品名:ヤマト糊 ボトル
品番:P-70
容量:70g
主成分:でんぷん(タピオカ)
材質:ポリエチレン(容器・キャップ)
メーカー:ヤマト株式会社
価格(税抜):100円
JANコード:49122114
原産国:日本


商品名:ヤマト糊 ボトル
品番:P-380
容量:380g
主成分:でんぷん(タピオカ)
材質:ポリエチレン(容器・キャップ)
メーカー:ヤマト株式会社
価格(税抜):350円
JANコード:4903076010019
原産国:日本

 

● 参考
『まだある。今でも買える"懐かしの昭和"カタログ~文具・学校編 改訂版~』初見健一 著 2013年7月26日 改訂第二版一刷 大空文庫

ヤマト糊 ニッポン・ロングセラー考 - COMZINE by nttコムウェア

 

 

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